祖父の命日
2008年 11月 19日30年前、弟(11月10日うまれ)が産まれて退院してから2日後に亡くなった。
多分どうしても見たかったんだろうなと思う。
余命をはるかにこえて、弟をみてほっとして逝ったのだろう。
私は予定外(2か月ほど早く)に早かったのだけど、弟はしっかりというかなかなか出てこなかったようで、ママンは病院で階段を飛ばしておりたり登ったりしてたらしい(笑)
時間がもうないのがわかっていたから、焦っていたと。
祖母からは毎日催促されるしね。
ママンにとってすごくいい義父だったと今でも言う。
強力な祖母からいつもかばって制止してくれたり(祖母は祖父にだけは弱かった)、仕事に対しても理解的で東京で講習会やらイベントがあっても行きなさいと言ってくれたりとにかく優しかったそう。
仕事はやってもいいし、家庭にはいってもいいから好きなようにやりなさいと言ってくれたそうだ。
周囲の人たちにも未だに素晴らしい方だったと言ってもらえる祖父はきっと、誰にでも同じだったんだなっていうのが30年経ってもわかる。
亡くなったのは私が4歳の頃なので、もう断片的な記憶しかない。
記憶にあるのは祖父がいつも笑顔であったこと。
おじいちゃん子だったので、いつも後ろをくっついて歩いていたり、いつも私におやつを買ってくれていてそれを隠しておいて探しっこしていた記憶。
もうながくはない頃に病院へいつも行っても笑顔であったこと。
大好きな祖父だったなー。
ママンにとってもいつも素晴らしい義父だった話しか聞かない。
入院中に爪を切ったり体をふいたりということが嫌とか思ったことはなく、むしろしてあげたいと思っていつもしていたそう。
苦しいとかもあまり見せず(末期ガンなのでそれなりに苦しいんだけど)、いつもママンの事の方を心配したり気にかけてくれるような祖父だったらしい。
出産して退院してそのまま車の中で着物に着換えさせた弟を見せに行った時も、疲れているんだから早く帰ってしばらくゆっくりしなさいと言ってくれたらしい。
それが最期の会話だったそうだ。
悲しい思い出とかは全くない祖父。いい思い出ばかりだし、他人から聞いてもそうだし。
亡くなる時の今だから話せることがある。
そういう体質とか全くもってないんだけど、亡くなる時に祖父と話した記憶がある(爆)
憶えているのは、
・・・Kちゃんはおりこうさんにしているんだよ。
・・・おじいちゃんはもういくからね。
笑顔でバイバーイって言った記憶があるんだよね(苦笑)
その後すぐ家の電話が鳴って、それがどうやら亡くなった知らせ。
大好きな祖父だから、怖いとかそういう感覚ではなく、きっと最期に会いに来てくれたんだろうなーっていういい思い出になっている(言えなかったんだけど)。
だから葬儀の時は大人は泣いたりしているけれど、私はずっと機嫌よく笑っていた。
それが初めての死ではあるけれど、それがどういうものかとか理解できる年齢ではなかったし、みんなが集まっていることが楽しいと変な子供的な解釈をしていたと思われる(汗)
私は全くといっていいほど信仰心とかそういうものっていうのがない。
正月は神社へ行くし、祖父とかの墓参りはするし、Christmasも好きだし(笑)いわゆる典型的日本人。
だけど祖父の墓参りだけは盆にかかしたことがない。必ず帰省していた。
それは何となく祖父が家族を見守ってくれている気がしたのと、祖父が大好きだったから。
祖父の笑顔に会いに行くという感覚。
前出のうちの強烈な祖母は祖父と違って未だにとても元気。
私にとってはママンにも冷たいし、私たち内孫に1番手厳しかったからあまりいい思い出とか好きとかということがなかったけれど、元気でいてくれていることがある意味1番ありがたいことだと思う。
・・・元気でいる=ママンに負担がかからないという公式だけど(爆)
ある意味孫にそう思われているのもかわいそうだなって思うんだけど、それは彼女の招いた長年のことだから仕方無い。かわいそうだなって思うけれど。
祖父が軍人だった関係で国からお金が出ているのだが、それで自分で勝手にホーム暮らしを選び、悠々自適に生活している。
家にいた頃も両親は一銭も祖母にお金をもらったり(生活のとか諸々)したことがないし、家を建て替えるときもそうだった。
そういうお金がたくさんあるからこそ、自由に生きてられる。
それがむかつくとかいうことはなくて、そういうのもやっぱり祖父のおかげさまなのだ^^
何となくだが、きっとあっち側でママンとかに負担かけたりがないように祖母を元気でいさせていたり、そうやって勝手にホームに行ったのも一緒にいるとママンが辛い思いをするから遠隔操作でもしているんじゃないかと(爆)
どうもそんな気がしてならない(笑)
今日は教習所で試験だったのだけど、命日に満点だったのも、昨晩何となくここをやっておこうと予習しておいたのだけどそれも何となくお知らせ?な気もしなくもない(爆)
祖父の命日は悲しい日ではなくていつも笑顔な日。
今日も素敵な日になった♪
by kelly87jp
| 2008-11-19 16:09
| にちじょう♪